読了


読了しました。山下清さんの幼少期から49才で亡くなるまでの生涯。テレビドラマで、芦屋雁之助さん演じる['裸の大将]のイメージが強く、日本中を旅しておにぎり食べて人情に触れて、素晴らしい絵を描いていく。でも実際は、幼少期はイジメに遭い、身を守るためにケンカして問題児扱い。吃音障害、発達障害のため養護施設で過ごすことになる。そこで個々に合った接し方、指導を受けて貼り絵の才能を開花させる。放浪は日本の一番素敵な場所を見てみたいとの願望から。放浪中は作品は描かず、放浪から帰ってから、記憶力で描き上げていく。

また、残した言葉も飾りがなくストレートで感じたことを表現している。みんな大人になると、知識、見栄、プライドなどを前に出して言葉を発することが多い。だから、山下清さんの言葉はピュアで多くの人の心をとらえるんだと思う。作品同様ホッとした温かい気持ちになります。

機会をつくって、長野にある常設、山下清展にいくことが楽しみです。